建設業界では、正確な見積と原価管理が求められる中、「積算ソフト」の導入が急速に進んでいます。
しかし、製品が多すぎてどれを選べばよいか分からないという声も少なくありません。
本記事では、積算ソフトの基本機能や選び方、主要製品の比較、導入のメリットまでを徹底解説。業務効率化や利益向上を目指す企業に向けて、最適なツール選びをサポートします。
積算とは?
建設業における「積算」とは、建物や土木構造物を施工するために必要な資材や人件費、機械費などを算出し、工事全体にかかる原価や見積金額を求める作業を指します。
発注者との契約金額を決める根拠となる重要なプロセスであり、施工計画や利益確保に大きく影響します。
正確な積算は、「赤字工事を避ける」「適正な利益を確保する」「受注のチャンスを逃さない」といった点で、建設企業の経営に直結します。
なぜ積算ソフトが必要なのか
従来、積算は紙の図面やエクセルを用いて手作業で行われてきましたが、工事規模の拡大や設計内容の複雑化により、人的ミスや作業時間の増大が課題となっています。
こうした背景から、積算ソフトの導入が広がっています。
積算ソフトは、設計図や仕様書をもとに材料や作業単価を自動計算し、効率的かつ正確な積算業務を実現します。
熟練者のノウハウを標準化・共有できるという点でも、特に人手不足が課題の中小企業にとって有効です。
積算ソフトの基本的な機能
積算ソフトには以下のような機能が搭載されています。
これらの機能により、作業時間の短縮、精度の向上、社内の業務標準化が実現でき、ひいては利益率の改善にもつながります。
積算に関する記事はこちら
積算ソフトの種類
積算ソフトは、建設業・土木業の業務に特化したツールですが、その特徴や機能により複数のタイプに分けられます。
ここでは、よくある分け方とその特徴をみていきましょう。
用途に応じた分類
まずは、用途に応じて積算ソフトを大きく2つに分けてみましょう。
専用型積算ソフト
専用型積算ソフトは、建築工事や土木工事など、特定の業種・用途に特化した積算ソフトです。
公共工事対応や国土交通省の基準に準拠しているものが多く、入札対応が必要な企業に適しています。
操作画面も積算実務者向けに最適化されており、業界標準の積算ルールに沿った作業が可能です。
汎用型積算ソフト(見積ソフト系)
エクセルライクな入力形式で、業種を問わず柔軟にカスタマイズできるタイプです。
小規模なリフォーム会社や住宅施工業者など、多様な案件に対応したい企業に適しています。
コスト・機能に応じた分類
積算ソフトのなかには、無料のものと有料のものがあります。
なんでも安い方が良いというわけではありませんので、自社が求める機能やサポートを満たしているかどうかをよく考えて、選ぶようにしましょう。
項目 | 無料ソフト | 有料ソフト |
機能 | 見積・積算の基本機能に限定 | 業種ごとの詳細な設定、帳票出力、履歴管理など |
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データベース | ユーザー登録 or 簡易搭載 | 最新の公共単価、材料・労務単価を自動更新 |
サポート体制 | マニュアル中心 | 電話・メール・オンラインでの専門サポートあり |
コスト | 0円 | 数万円~数十万円(年間費用/買い切り型) |
なお、具体的な機能やサポート体制、導入コストはソフトによって大きく異なるため、事前に公式サイトや資料でしっかりと確認することが大切です。
まずは無料体験版やトライアル期間を活用し、実際の操作感や機能を比較検討してみるのも良いでしょう。
導入形態に応じた分類
積算ソフトを導入する際には、ソフトの機能だけでなく、「クラウド型」か「オンプレミス型(自社設置型)」かという導入形態の違いも重要なポイントです。
これは、ソフトをどこに設置してどう使うか、という“運用スタイル”の違いを指します。
クラウド型
クラウド型は、インターネット上のサーバーにあるソフトを利用する形態です。
自社のパソコンにインストールする必要がなく、ブラウザを通じてアクセスするだけで利用できます。
- 社外・出先・自宅など、どこからでもアクセス可能
- データは自動でクラウドに保存され、災害時も安心
- バージョンアップやセキュリティ対策は提供会社が対応
- 月額・年額制の料金が主流で、初期コストを抑えられる
特に、複数拠点での情報共有やテレワークにも対応したい企業には適しています。
オンプレミス型
オンプレミス型は、ソフトウェアを自社のパソコンや社内サーバーにインストールして利用する形態です。
インターネットに接続しなくても使用でき、社内ネットワークだけで完結します。
- オフライン環境でも安定して利用できる
- 自社でシステムを管理するため、セキュリティ要件に柔軟対応可能
- 初期導入費用が高くなる傾向がある
- ソフトの更新や保守は自社で対応が必要
情報漏えいや外部接続を避けたい企業、既に社内インフラが整っている企業に選ばれる傾向があります。
見積ソフトに関する記事はこちら
積算ソフトの選び方

積算ソフトは、単に有名だから、あるいは価格が安いからという理由で選んでしまうと、実際の業務に合わず使いにくかったり、後から追加コストがかかったりすることも少なくありません。
導入後に後悔しないためには、自社の業務内容や環境に合わせて、しっかりと選定することが重要です。
ここでは、積算ソフトを選ぶ際に押さえるべきポイントを詳しく解説します。
1. 自社の業種・対応工種に合っているか
積算ソフトには、建築向け、土木向け、設備向けなど、対応している業種が異なるものがあります。
例えば、公共工事の積算に強いソフトでも、リフォーム工事や小規模な民間工事には向いていない場合もあります。
まずは、自社が主に手掛けている工種・業種に対応しているかを確認しましょう。
- 公共工事を中心に手がける場合 → 国土交通省・自治体の設計書様式対応の有無を確認
- 民間リフォームが中心の場合 → 柔軟な見積作成機能や簡単操作を重視
工事内容にマッチしていないソフトを選ぶと、細かいカスタマイズや修正作業が発生し、かえって工数が増える恐れがあります。
2. 単価データや法令改正への対応力
積算作業では、常に最新の資材単価・労務単価に基づいた正確な見積もりが求められます。
そのため、単価データベースの更新頻度や、法改正へのスピーディな対応力も重要なポイントです。
例えば、国土交通省が発表する公共工事設計労務単価や、資材価格の高騰などがあった場合に、自動で更新される仕組みがあるかをチェックしておくと安心です。
古い単価を使って積算してしまうと、利益が確保できなかったり、契約後にトラブルになったりするリスクがあります。
3. 操作性と習熟しやすさ
どれだけ高機能なソフトでも、実際に使う現場担当者や積算担当者にとって「わかりにくい」「操作が難しい」と感じるようでは、業務効率化にはつながりません。
特に確認したいポイントは次のとおりです。
- インターフェース(画面構成)が直感的でわかりやすいか
- 積算初心者でも基本操作を短期間で習得できるか
- マニュアルやヘルプ機能が充実しているか
可能であれば、デモ版やトライアル版を実際に触ってみることをおすすめします。
社内の実務担当者にも試してもらい、「使いやすさ」の評価を集めて判断するのが理想的です。
4. 帳票出力や他システム連携の柔軟性
積算データをもとに、見積書・内訳明細書・実行予算書などを作成する場合、出力できる帳票のフォーマットや柔軟性も重要な比較ポイントです。
- 公共工事仕様の帳票に対応しているか
- カスタマイズ可能な見積書レイアウトが作れるか
- 施工管理システム、会計ソフトとの連携機能があるか
たとえば、施工管理システムとのデータ連携ができれば、積算から現場管理まで一気通貫で行えるため、二重入力の手間を削減できます。
5. 導入後のサポート体制とコスト
積算ソフトは導入して終わりではありません。
運用を開始してからも、不具合対応や操作質問、法改正時のアップデートなど、サポート体制がしっかりしているかが非常に大切です。
- 電話・メール・チャットなど複数チャネルで問い合わせできるか
- 導入時の初期トレーニングが提供されるか
- アップデート費用や年間サポート料金が別途必要か
また、料金プランも「初期費用のみ」「月額制」「買い切り+保守費用」などさまざまです。
初期費用だけでなく、5年間・10年間利用した場合の総コストを見積もって比較することをおすすめします。
【比較表あり】おすすめの積算ソフト10選
積算ソフトにはさまざまな製品がありますが、その中でも多くの建設業者に利用されているソフトがあります。
本章では、それぞれの特徴や評判を比較しながら、自社に適した製品を選ぶ参考になる情報をまとめます。
おすすめの積算ソフト比較表
アイピア | ATLUS NEXT(アトラスネクスト) | Gaia Cloud | 積算ソフト頂 | 建築みつも郎 | MOOBIUS for Cloud 公共土木積算システム | 基Ⅱ | 汎用積算システムbyエクセル | 意匠積算システム byエクセルV1 | 積算助っ人 | |
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![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | – | – | – | |
主な機能 | 見積作成、原価発注管理、工程管理、書類・写真管理、顧客管理、営業進捗管理、請求管理、入金管理、帳票作成、現場日報管理、物件管理、労務管理、在庫管理、その他 | 設計書取込、ナレッジ共有、簡単入力・多様な検索、 積算、経費・試算、データ出力、データ管理・連携、その他 | 設計書取込、設計書情報設定、積算、経費確認、データ出力、その他 | 総合積算、設計書取込、実行予算作成、材料調書作成、データ出力、その他 | 見積書作成、実行予算・原価管理機能 他 | 工事管理、設計書取込、内訳書作成、経費計算、データ出力、その他 | 積算、Excel連携、データ出力、その他 | 拾い出し機能 | 見積作成、原価発注管理、工程管理、書類・写真管理、顧客管理、営業進捗管理、請求管理、入金管理、帳票作成、現場日報管理、物件管理、労務管理、在庫管理、その他 | 積算機能、拾い出し機能、データ出力、インポート機能(見積助っ人) |
対応デバイス | PC、スマートフォン(ブラウザ) | PC | PC | PC | PC | PC、スマートフォン | PC | PC | PC | PC |
提供形式 | クラウド型 | クラウド型 | クラウド型 | インストール型 | インストール型 | クラウド型 | インストール型 | インストール型 | インストール型 | インストール型 |
初期導入費用 | 要お問合せ (2025年IT導入補助金対応) | 要お問合せ (2025年IT導入補助金対応) | 要お問合せ (2025年IT導入補助金対応) | 標準プラン 360,000円(税込) 「標準(5年)」プラン 825,000円(税込) (2025年IT導入補助金対応) | 本体価格 80,000円(税抜) サイトライセンス 本体価格35,000円(税抜) /1台 ※「サイトライセンス」は、複数PCに「建築みつも郎17」を導入し、個別でデータ管理を行うライセンス製品。 | 要お問合せ (2025年IT導入補助金対応) | 要お問合せ | 3,000円 ※税表記なし | 15000円 ※税表記なし | 無料 |
保守/更新費用 | 要お問合せ | 要お問合せ | 要お問合せ | 標準プラン 165,000円(税込)/年 ※次年度以降の支払 月定額プラン 16,500円(税込)/月 | 無料 | 要お問合せ | 要お問合せ | 無料 | 無料 | 無料 |
体験版 | あり(無料デモ体験) | あり | 要お問合せ | あり | 要お問合せ | 要お問合せ | 要お問合せ | あり ※体験版は50行まで | あり ※体験版は50行まで | あり |
サポート体制 | 電話、メール、リモート研修 | 電話、サポートサイト、訪問サポート 、リモートサポート | 電話、メール、リモートサポート、訪問サポート | 電話、メール、リモートサポート | 電話 | 電話、メール、リモートサポート、訪問サポート | 要お問合せ | 要お問合せ | 要お問合せ | 要お問合せ |
【クラウド型】建築業向け管理システム アイピア

『建築業向け管理システムアイピア』は、弊社が提供する建築業に特化した業務管理システムです。
累計導入実績は350社で、継続率は98%です。
見積作成はもちろん、顧客管理や入金管理、原価管理等様々な業務を一括で管理できます。
見積りを基に原価計算から発注までを処理できるため、業務時間が短縮され、入力ミスや発注漏れなどを減らすことができるでしょう。
また、使いやすい操作性のため、ITに慣れていない人でもスムーズに利用できます。
クラウド型でインターネットの環境があればどこでも使用できますので、パソコンが新しいバージョンに変わっても問題なく利用できます。
外出先や支店など、どこにいても情報を確認できます。
システムの特徴・利点
- 全体工程表は絞り込み機能が充実!見たい工程をすぐに確認
- スケジュールがずれた場合に一括でバーの移動ができる
- 工程表のテンプレートを準備し、取り込むことができる
- 業者さんごとに絞込みができ、空き状態の確認ができる
- PDFまたはエクセル形式でのダウンロードが可能
機能 | 見積作成、原価発注管理、工程管理、書類・写真管理、顧客管理、営業進捗管理、請求管理、入金管理、帳票作成、現場日報管理、物件管理、労務管理、在庫管理、その他 |
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初期導入費用 | 要お問合せ |
保守・更新費用 | 要お問合せ |
無料・体験版 | あり |
対応OS | ・Windows ・ios ・Mac |
サポート体制 | 電話対応 メール対応 リモートサポート |
運営会社 | 株式会社アイピア |
【クラウド型】ATLUS NEXT(アトラスネクスト)(旧:ATLUS REAL Evo)
『ATLUS NEXT(アトラス ネクスト)』は、公共工事の落札率を向上するための土木積算システムです。
ATLUSシリーズは30年以上の実績と信頼があり、様々な製品を提供しています。
積算に特化した機能が多く、特に設計書の読み取りは様々な形式で行うことができます。
設計書の解析が自動化されていること、またノウハウをクラウドで共有できる為、業務の標準化と効率化が可能なシステムです。
多様な検索機能と直感的な操作が出来るUIであり、操作性も高いといえます。
システムの特徴・利点
- 施工パッケージ型積算方式、総価契約単価合意方式、新土木積算体系に対応
- 国土交通省をはじめ多数の歩掛・単価データに対応
- 全国47都道府県対応
機能 | 設計書取込、ナレッジ共有、簡単入力・多様な検索、 積算、経費・試算、データ出力、データ管理・連携、その他 |
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初期導入費用 | 要お問合せ 2025年IT導入補助金対応 |
保守・更新費用 | 要お問合せ |
無料・体験版 | あり |
対応OS | Windows 10(64bit)/11 |
サポート体制 | 電話対応 サポートサイト 訪問サポート リモートサポート |
運営会社 | 株式会社コンピュータシステム研究所 |
【クラウド型】Gaia Cloud
『Gaia Cloud』は、複雑・高度化された積算に対応できるクラウド型土木工事積算システムです。
積算に特化したシステムであり、設計書の取込から積算、データの出力まで流れるような操作で行えます。
また積算業務は設計書や仕様書から全自動である為、より早く正確に行うことができ、業務効率化が見込めます。
システムの特徴・利点
- 単価個別合意方式、包括的単価個別合意方式、総価契約単価合意方式に対応
- 国道交通省をはじめ多数の積算基準に対応
- 多数の市販単価に対応
機能 | 設計書取込、設計書情報設定、積算、経費確認、データ出力、その他 |
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初期導入費用 | 要お問合せ |
保守・更新費用 | 要お問合せ |
無料・体験版 | 要お問合せ |
対応OS | Windows 10/11 |
サポート体制 | 電話対応 メール対応 リモートサポート 訪問サポート |
運営会社 | 株式会社ビーイング |
【インストール型】積算ソフト頂(いただき)
『頂(いただき)』は、積算が初めての人でも使いやすい積算ソフトです。
単価データのみの検索や、確実なデータ更新で、積算業務や入札を徹底的にバックアップします。
3台までインストール可能で使いやすく、低コストなので、初めての積算やできるだけ低コストでソフトを導入したい方におすすめです。
無料サポートが豊富で、誰でも操作しやすいシンプルな画面であり、操作性は高いと言えます。
積算に係る細かな機能が搭載されている為、積算業務の効率化の実現や入札の可能性が高くなるシステムです。
システムの特徴・利点
- 土木工事をはじめ、水道工事、民間工事などの設計書作成可能
- 予定価格から最低制限価格を逆算できる
- 全国47都道府県対応
機能 | 総合積算、設計書取込、実行予算作成、材料調書作成、データ出力、その他 |
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初期導入費用 | 標準プラン 360,000円(税込) 「標準(5年)」プラン 825,000円(税込) |
保守・更新費用 | 標準プラン 165,000円(税込)/年 ※次年度以降の支払 月定額プラン 16,500円(税込)/月 |
無料・体験版 | あり |
対応OS | Windows 10/11 |
サポート体制 | 電話対応 メール対応 リモートサポート |
運営会社 | 株式会社ドリームワークス湘南 |
【インストール型】建築みつも郎17
『建築みつも郎17』は、建築業に特化した見積ソフトです。
ゼネコンだけでなく土木会社や住宅会社、専門工事会社など建築業界に関わる多くの会社に向けて作られています。
多階層見積りの作成や歩掛対応など、建築業界特有の機能が揃っており、効率よく見積り作成できます。
また、作成した見積りデータをエクセルに出力できるなど、外部ツールとの連携も可能で、柔軟な使い方ができます。
使い込むほど使いやすさが実感できる仕様になっており、利用するほど便利さを感じることでしょう。
「建築みつも郎」シリーズは買い切り制のソフトで、ナンバリングの「17」からもわかるように、長年にわたって販売されています。
ソフト型なので、間取り図作成ソフト「3DマイホームデザイナーPROとの連携」と簡易連携も可能です。
システムの特徴・利点
- 粗利率からの金額調整機能搭載
- 簡易法定福利費の算出機能あり
- 最大6段階層まで構造化できる
機能 | 見積書作成、実行予算・原価管理機能 他 |
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初期導入費用 | 本体価格 80,000円(税抜) サイトライセンス 本体価格35,000円(税抜) /1台 ※「サイトライセンス」は、複数PCに「建築みつも郎17」を導入し、個別でデータ管理を行うライセンス製品。 |
保守・更新費用 | 無料 |
無料・体験版 | 要お問合せ |
対応OS | Windows 11/10 |
サポート体制 | 電話対応 |
運営会社 | コベック株式会社 |
【クラウド型】MOOBIUS for Cloud 公共土木積算システム
『MOOBIUS for Cloud 公共土木積算システム』は、「メビウス」の機能はそのまま、普段使い慣れているブラウザとインターネット接続環境さえあれば、どこからでも簡単に利用できるクラウド型の土木積算システムです。
NEXCO・鉄道運輸・トンネル・ダム工事など幅広い積算に対応しています。
また、機能性においても合算、経費シミュレーション、低入札価格の算出、設計書の取り込みから連動表示など、高い機能性で効率的に積算業務を行えるシステムです。 ユーザーの「使いやすさ」に軸をおいたシステムで、「高品質」をコンセプトにしています。
移り変わる積算基準にスピーディかつ正確に順応し、精度と利便性に優れた機能で積算に関する作業をしっかりバックアップしてくれます。
システムの特徴・利点
- 電子設計書データを取り込み、工事データを自動生成
- 複数の工事の合算経費を算出できる
- 経費シュミレーション機能あり
機能 | 工事管理、設計書取込、内訳書作成、経費計算、データ出力、その他 |
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初期導入費用 | 要お問合せ |
保守・更新費用 | 要お問合せ |
無料・体験版 | 要お問合せ |
対応OS | Windows10以上 ※推奨ブラウザ:Google Chrome10.0以降、FireFox4.0以降、Safari5.0以降(HTML5対応ブラウザ推奨) |
サポート体制 | 電話対応 メール対応 リモートサポート 訪問サポート |
運営会社 | 吉備システム株式会社 |
【インストール型】基Ⅱ
『基Ⅱ』は、公共工事の積算を効率化する定番システムです。
各省庁の積算基準に基づき、原設計書や変更設計書、合算・分割設計書を簡単に作成可能。
労務単価や資材単価、機械賃料などのデータを迅速に検索・引用でき、最新データベースの提供で年度替わりも安心です。
細かな設定が可能で、正確かつスムーズな積算を強力にサポートします。
システムの特徴・利点
- 各省庁の単価・歩掛データを搭載
- ネットワークに対応
- ABC代価の各帳票や金抜き設計書など多様な設計書の出力ができる
機能 | 積算、Excel連携、データ出力、その他 |
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初期導入費用 | 要お問合せ |
保守・更新費用 | 要お問合せ |
無料・体験版 | 要お問合せ |
対応OS | Windows 8.1/10 |
サポート体制 | 要お問合せ |
運営会社 | イン・エックス株式会社 |
【インストール型】汎用積算システムbyエクセル
『汎用積算システム by エクセル』は、何でも拾い出せるソフトです。
建築積算やサイディング積算なども可能で、ほとんどの材料を取り扱うことができます。
また、Excelベースの汎用的なソフトである為、誰でも簡単に操作することができます。
拾い出しを低コストで簡単に行いたい方、一人親方等におすすめです。
システムの特徴・利点
- 手拾いに近い形式で、なんでも拾うことができる汎用的な積算システム
- 名称1~名称3、材料①~材料⑤の項目が編集可能
機能 | 拾い出し機能 |
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初期導入費用 | 3,000円 ※税表記なし |
保守・更新費用 | 無料 |
無料・体験版 | あり ※体験版は50行まで |
対応OS | ・Windows Vista/XP/Me/2000/98 |
サポート体制 | 要お問合せ |
運営会社 | At tomorrow ※休止中 |
【インストール型】意匠積算システム byエクセルV1
『意匠積算システム byエクセルV1』は、建築見積や概算工事費の計算などにおすすめのソフトです。
建築見積、図面拾い出し、土木積算、電気工事積算、概算工事費に対応しているだけでなく、手拾いに近い形式で拾い出しができ、違和感なく始められます。
また、システムのルールを最小限に抑えて汎用性を高く、操作性も高いソフトである為、簡単で低コストなソフトから始めたい方におすすめの製品です。
システムの特徴・利点
- 手拾いに近い形式で、違和感なく始められる
- システムのルールがほとんどないため、汎用性の高い積算システム
- 思い通りのまとめ方が可能
機能 | 見積作成、原価発注管理、工程管理、書類・写真管理、顧客管理、営業進捗管理、請求管理、入金管理、帳票作成、現場日報管理、物件管理、労務管理、在庫管理、その他 |
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初期導入費用 | 15000円 ※税表記なし |
保守・更新費用 | 無料 |
無料・体験版 | あり ※体験版は50行まで |
対応OS | ・Windows Vista/XP/98 |
サポート体制 | 要お問合せ |
運営会社 | At tomorrow ※休止中 |
【インストール型】積算助っ人
『積算助っ人』は、手拾い、ワープロ感覚で、計算式の入力ができる無料積算ソフトです。
グループで積算項目区分を登録できるので、さまざまな種類の建築計算に対応できます。
さらに、単価データを簡単に登録・変更できるため、無料でありながら優れている積算ソフトであり、コストをかけずに作業時間を短縮することができます。
Wordのように使いやすく、画面も見やすいので、パソコンに詳しくない社員でも簡単に使いこなせるでしょう。
※動作にはAccess2002またはそのランタイムが必要
システムの特徴・利点
- グループごとに区別できるため、幅広い建築積算に対応
- ツリービュー表示により積算項目の移動が手軽にできる
- 材料データからの入力・登録により作業を時間短縮できる
機能 | 積算機能、拾い出し機能、データ出力、インポート機能(見積助っ人) |
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初期導入費用 | 無料 |
保守・更新費用 | 無料 |
無料・体験版 | あり |
対応OS | ・Windows 8/7/Vista/XP |
サポート体制 | 要お問合せ |
運営会社 | T*Factory |
積算ソフトに関するよくある質問
最後に、積算ソフトに関するよくある質問に答えていきます。
- 解体業に対応している積算ソフトはありますか?
-
はい、解体工事に対応した積算ソフトも複数あります。
多くのソフトでは、「建築一式」「解体一式」「土工」などの工種に対応しており、特に解体専門業者向けのカスタマイズにも対応可能です。
中には、廃材の分別や搬出コストまで考慮した見積が作成できる製品もあります。自社の業務内容に合ったソフトを選ぶことが大切です。 - 積算ソフトはパソコン操作が苦手でも使えますか?
-
操作がシンプルなソフトや、サポートが充実している製品を選べば安心です。
現場出身者が多い解体業界では、パソコンが得意でない方も少なくありません。
最近では、直感的なインターフェースを備えた積算ソフトや、電話・リモート対応のサポートが充実している製品も多数あります。
まずは無料トライアルやデモで使い勝手を試してみることをおすすめします。 - 積算ソフトと見積ソフトの違いは何ですか?
-
積算ソフトは工事の原価や内訳を詳細に算出するのに対し、見積ソフトは主に発注先向けの見積書作成に特化しています。
積算ソフトは材料費・労務費・機械費などの原価要素を正確に拾い出す機能を備えており、実行予算の作成や原価管理との連携にも対応できます。
一方、見積ソフトは価格提示や営業資料としての書類作成に重点を置いており、原価構成の深掘りには対応していない場合があります。 - 積算ソフトは何年くらい使えるものですか?
-
ソフトの種類にもよりますが、5~10年程度の継続利用が一般的です。
ただし、公共工事対応のソフトでは、法令改正や設計書式変更への対応が頻繁に求められるため、保守契約やバージョンアップが重要です。
クラウド型であれば、常に最新版が提供されるため、長期間安心して使える傾向にあります。 - 中小企業でも積算ソフトを導入するメリットはありますか?
-
はい。中小規模の建設業者でも、積算の効率化・標準化により大きなメリットがあります。
例えば、少人数の会社でも、積算の属人化を防ぎ、誰でも一定水準の見積を作成できるようになります。
また、過去データを再利用して見積を高速化したり、粗利率を自動でチェックできる機能もあるため、小さな現場でも利益管理の精度が向上します。
建築業向けの管理システム「アイピア」
まとめ
積算ソフトは、建設・解体業の見積精度や業務効率を大きく向上させる心強いツールです。
自社の工種や業務内容に合った製品を選ぶことで、原価管理や収益改善にもつながります。
まずは無料トライアルや資料請求を通じて、実際の操作感や機能を比較検討してみましょう。
最適なソフトの導入が、これからの業務改善への第一歩となります。
デジタル化に関する記事
“社内のデータを一元管理”工務店・リフォーム会社が選ぶ!